競馬でレースの展開を読むことはとても難しいものです。
どの馬も判で押したように毎回同じような位置取りをするのであれば話は簡単ですが、スタートの出来も各馬その時によって違いますし、騎手が意図的にいつもと違うレース展開を誘導することはごく普通にあることだからです。
特にいつも逃げている馬がスタートで後手を引いた時はてき面です。
他の馬も「今日はあいつが逃げるはずだ」という予測がありますから、自分が逃げる作戦はあまり考えていないのです。
逃げ馬がある程度のペースで引っ張るはずのレースが突然各馬ペースの探り合いになるということもよくある話で、こうなると事前の展開予想など吹っ飛んでしまうわけです。
逃げ馬を中心にレース展開を考えるのは初心者的にも分かりやすい手法で、これ以外の考え方から入るのは非常に難しいとも言えます。
逃げ馬がこけるレースが続くと展開予想に慣れていない人は「どうやって展開予想をすればいいの?」と悩んでしまうものですが、そんな時は人気馬から展開を予想するという手もあります。
逃げ馬は逃げ馬で設定しておいて、抜けた人気馬がいる場合にはその馬の位置取りをイメージして考えるのです。
この場合、人気馬と近い位置でしかレースが出来ない馬は展開が苦しくなります。人気馬以外の有力馬が人気馬をマークするように競馬をするケースが多いからです。後は逃げ馬がどれくらい粘るかを予想すれば、ある程度展開から馬券が見えるようになります。
一歩踏み込んだ展開予想です。
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園田FCスプリントは、とにかく逃げ馬
2011年創設の「園田FCスプリント」
前身となった交流重賞競走の「園田フレンドリーカップ」にレース名の「FC」は由来しています。
このレースはダート820メートルコースで行われる超短距離レースとなります。地方競馬の1000m以下の超短距離レースのシリーズ、「スーパースプリントシリーズ」で近畿、中国、四国地区の代表馬を決定するという位置づけのレースになります。
2011年の最初の覇者は3番人気ミナミノヒリュウで、スタートから先頭逃げ切りで勝利しました。1着馬のすぐ後ろで終始2番手でレースを進めた11番人気テイケイメルベイユは2着となり、3着には2番人気のポートジェネラルという決着になり3連単の配当が531910円という大波乱のレースになりました。
波乱の原因の一つとして言える事は1番人気であったグランシュヴァリエがスタートで出遅れたという事があります。超短距離820mのレースですから先手を奪った馬が圧倒的に有利であり、実際に先行した馬が1,2着となりました。
3着のポートジェネラルは6番手でレースをしましたが、4着に入線したグランプリオージーも道中3番手でレースをした馬でした。
この結果からも明らかなようにこのレースはスタートが全てだというレースと言って良いでしょう。
1番人気に支持されたグランシュヴァリエは最内枠からの出走だったのでスタートで遅れてしまうと挽回は不可能と言っても良い状況でした。
1着、2着馬は共に7枠でしたから、スタートの良し悪しと枠順、どのような戦法を取るかをしっかり考慮して予想しなくてはならないでしょう。
1番人気には逆らえない北斗賞
「北斗賞」はばんえい競馬の重賞(BG3)レースで1993年創設のレスですが、前身となる競走「地方競馬全国協会会長賞」の時代も含めると30年以上の歴史を持つレースとなります。
昔は5月開催のレースでしたが、2003年の開催より七月に時期を移動し、以降それが定着しています。
2002年〜2004年の3年連続でこのレースの勝ち馬となったスーパーペガサス、最強牝馬と言われたサダエリコ、などなどこのレースの勝ち馬にはばんえい活躍馬の名が連なっています。
2011年の開催ではばんえい記念・ばんえいグランプリの覇者でこのレースでも1.4倍の圧倒的1番人気に支持されたニシキダイジンが2着フクドリ・5番人気に3秒もの着差を付けて圧勝しました。
これまでの優勝馬を見れば一目瞭然ですが、やはりこのレースでは格が重要で、それ故人気には逆らえないレースでもあります。
2009年、2010年の勝ち馬はカネサブラックですが、いずれも単勝1倍台の1番人気に支持されての勝利ですし、2008年の勝ち馬ナリタボブサップも単勝1.5倍の1番人気、2007年の勝ち馬ミサイルテンリュウも単勝2.4倍の1番人気でこのレースを勝利しました。
この5年間のレースにおいて1番人気が全て勝っているという成績なのです。
なので基本的には1番人気の馬には逆らわないのが得策で、相手探しに労力を割くのが良いレースと言えるでしょう。
古豪復活のくろゆり賞
「くろゆり賞」は笠松競馬場(岐阜)のダート1600mコースで開催される重賞(SP1)レースです。
2011年の開催は第40回となり、この記念すべき年は元中央競馬所属でダートの大物の期待を背負い、NHKマイルカップにも出走した事があるシャドウストライプが単勝1.5倍の圧倒的1番人気に支持されましたが、スタートで出遅れ、そのままトップから2.6秒離された8着と大敗します。
このレースの勝ち馬はフジノアサハタ4番人気で、2着リーヴザネスト2番人気、3着エーシンエヴァン3番人気の順に入着し3連単の配当が万馬券となる結果になりました。
1番人気が飛んだだけでも高配当になる、という傾向のあるレースです。
2007年から2011年の開催を振り返ってみると、1番人気が勝利した年については上位人気が順当に馬券圏内になり堅い決着になっていますが、1番人気が馬券圏外に沈んだ過去3回のケースではいずれも3連単は万馬券決着となっています。
この波乱のあった年の勝ち馬は、2008年が7番人気でロードバクシン、交流重賞兵庫チャンピオンシップなどの勝ち馬で3連単は93870円となりました。
2009年の勝ち馬は5番人気のミツアキタービンで、ダイオライト記念などの勝ち馬でフェブラリーステークスでも4着好走実績のある馬です。3連単は38740円の配当となりました。
人気を背負っている場合には狙いにくいですが古豪の実績馬が人気薄となっていた場合には要注意でしょう。
百万石賞は人気薄の追い込み馬を
金沢競馬ダート2300mコースで開催される重賞競走の「百万石賞」
このレースは昔は波乱になるレースとされていましたが、昨今の傾向は変化しており、直近5年の勝ち馬を見ていくと2007年の開催では単勝1.1倍のビッグドン、2009年の開催では単勝2.0倍のノーブルシーズ、2010年の開催では単勝1.3倍のジャングルスマイル、2011年の開催は単勝1.1倍のジャングルスマイル、と2008年以外で4勝もしています。2008年開催の勝ち馬も単勝3番人気に支持されたマツノショウマですから、ほぼ人気を信用して良いレースに変わったといってよいでしょう。
特に2010年、2011年
は金沢競馬最強馬と呼ばれたジャングルスマイルが2着以下を大きく引き離して圧勝しています。この馬も若い馬ですから現役でいる限り、1番人気に逆らうと痛い目をみるかもしれません。
1番人気が強いレースであることには間違いないのですが、2着、3着にあまり人気のない馬が頻繁にくる傾向があります。
2007年の3着馬は8番人気だったデンリットル、2008年の2着馬は7番人気のシャインカイザー、2010年の3着馬は6番人気のネヴァデザート、2011年の2着馬は6番人気のキタイセユニバース、といった感じです。
これらの伏兵馬に共通するポイントはいずれも道中では中段より後方に位置取っていたという点です。1番人気になる馬はほとんどの場合、先行力のある馬たちですが、これらの馬をマークして前方にいた馬たちがことごとく潰されるという事なのかもしれません。
青藍賞は1番人気を信頼
「青藍賞」水沢競馬場(岩手)のダート1600mコースで開催される重賞競走です。
2007年〜2008年の開催は盛岡競馬場でしたが、2009年以降現在までは水沢競馬場で行われています。
第一回開催の勝ち馬はトウケイニセイのライバルとされていたモリユウプリンス、第9回、10回の開催は東京大賞典、マイルチャンピオンシップ南部杯の勝ち馬である岩手を代表する強豪馬のトウホウエンペラーが制し、第11回の開催ではNHKマイルカップで2着に入着したトーヨーデヘアというように、歴代の勝ち馬には多数の実力馬が名を連ねているレースです。
盛岡競馬場で開催していた頃は2008年に1番人気単勝2.0倍に支持されていたヤマニンエグザルトが6着に破れ、2007年には1番人気単勝1.5倍に支持されたテンショウボスが2着に敗れるなど1番人気が勝てないレースが見られました。
ですが水沢競馬場で開催されたレースに限定すると2001年、2002年はトウホウエンペラー、2003年はトーヨーデヘア、2004年はタイキシェンロン、2005年はエアウィード、2006年はウツミジョーダン、2009年ハマヨノエンゼルと1番人気に支持された馬が7回連続で勝利しています。
2010年は不良馬場で開催されましたが1番人気を背負ったゴールドマインは3着に破れ、マイネベリンダ3番人気、リュウノケンシロウ4番人気と入着しましたが3連単の配当が27200円と高配当になる波乱になりましたが、基本的には1番人気を信頼すべきレースです。
1番人気の馬を頭で固定にし、相手探しという予想の組み立てが良いと思われます。
クイーンカップは1番人気の取捨がポイント
「クイーンズカップ」は笠松競馬場(岐阜)のダート1600mコースで行われる3歳牝馬限定の重賞競走です。
2011年の開催ではベラトリックス4番人気が勝ち馬となりましたが、道中中段に位置取って直線から伸びての勝利、2着のテイエムオジャンセ6番人気は勝ち馬より更に後方からの追い込み毛おばで入着しました。
1番人気に支持されていたナナクサは先行勢を差しきる事ができずに3着となり、3連単の配当が92410円と近年では最も荒れたレースになりました。
このレースの2007年開催では1着1番人気シンメイジョアー、2着2番人気マルヨスーパーラブ、3着6番人気プレシャスタイムと入着し、3連単の配当は3190円となりましたし、2008年の開催も1着3番人気イーストミー、2着2番人気ケイアイブランコ、3着4番人気カキツバタフェローと入着し、3連単配当は4570と平穏なレースとなっていたのですが2009年開催では4−5−3番人気の順で入着し3連単22380円、2010年の開催は1−5−2番人気で決着し3連単12320円、そして2011年は上記した9万馬券とここへきて波乱傾向が続いています。
このようなレースで重要な事は1番人気馬の取捨となるでしょう。
直近5年の結果をみると、1着2回、3着1回と馬券になるか圏外に飛ぶか極端な傾向になっています。
勝ち馬2頭のレースを見ると道中では1番手から3番手に位置取っており、負けた馬は道中前に行けなかった馬になっています。
一番人気を買うか切るか、この辺りをヒントにして予想を組み立てていくと良いでしょう。
長距離だけど牝馬が好成績・王冠賞
紋別競馬場(ホッカイドウ競馬)のダート2600mコースで開催される長距離重賞レース(H2)の「王冠賞」
このレースはホッカイドウ競馬3冠の最終レースに位置付けられており、これまで何度かの条件の変更を経て2009年開催からは今の条件で開催されています。
2010年の開催では牝馬初の3冠馬となったクラキンコが制しています。クラキングオーを父に持つ唯一の産駒であっため、その血統背景からドラマチックな盛り上がりを見せました。
レース自体は2007年〜2011年の5回の開催で1番人気が4回制しているなど、信頼度は抜群です。
唯一2011年、単勝1.6倍の一番人気に支持されたスタープロフィットが発走直後にかかってしまいそのまま見せ場も無く勝ち馬から9.6秒離される大敗を喫しています。
このレースでは1着ビューティーリヨ8番人気、2着モリデンクーバー5番人気で決着し、3着は2番人気のサントメジャーが入着したのですが3連単の配当が171770円の高配当となりました。
前年のクラキンコとこのビューティーリヨで2年連続牝馬が制覇するという、長距離レースでは非常に珍しい事態となりました。
また馬券には絡んでいませんが2009年の開催においても8番人気メイプルビクトリアが4着、7番人気のビービールミナスが5着に入着しており、「長距離の牝馬は消し」の格言よりも「夏の牝馬」の格言の方が合いそうなレースと言えます。
ですが1番人気が勝利したにもかかわらず3連単の配当が7万ついた2007年、そしてこの2011年と、大荒れの年は不良馬場です。穴党にしてみれば恵みの雨と言えるでしょうね。
栄冠賞は荒れる前提で
紋別競馬場(ホッカイドウ競馬)の1200mダートコースで行われる2歳重賞レースの「栄冠賞」
このレースは2008年の開催までは旭川競馬場ダート1000mコースで開催されていたのですが、旭川競馬が廃止になったために2009年の開催からは紋別競馬場で現条件で開催されるようになりました。
2011年の勝ち馬は1番人気に支持されたウィードパワーが人気通りの勝利になりましたが、6番人気のウィナーズマックスが2着入着、9番人気サンレイレーザーが3着入着と3連単の配当が21160円の紐荒れ決着になりました。
2010年の開催でも勝ち馬は1番人気に支持されたクラーベセクレタでしたが、4番人気のクイックスターが2着入着、5番人気のマツリバヤシが3着入着になり、2番人気〜3番人気馬は共に4着以下に沈んでいます。
しかし2009年の開催では勝ち馬のオノユウは3番人気の馬で、4番人気のウイニングリーダーが2着入着、7番人気のロサガリカが3着入着という結果になっています。この時は1番人気に支持されたショウリダバンザイは5着に敗退しています。
その後、浦和桜花賞の勝ち馬となるほどの実力馬であっても敗退する事に、2歳戦の難しさが感じられます。
出走馬はいずれも1戦〜3戦程度の実績しか持っていませんので予想が困難で、何が起こっても不思議はないという2歳戦においては人気馬に大きく賭けるよりも、荒れるレースと決め打ちして予想するのも手かもしれません。
地元の馬が非常に強い印象のレース
「戸塚記念」は川崎競馬場(南関東)ダート2100mのコースで開催される3歳限定重賞(S?)レースです。
これまでの40頭の優勝馬は、大井競馬所属馬7回、船橋競馬所属馬12回、川崎競馬所属馬21回の勝利があるので地元の馬が非常に強い印象のレースです。
ですが2006年〜2010年の開催だけを見てみると川崎競馬所属のビービートルネード、船橋競馬所属のロングウェーブ、ジルグリッター、川崎競馬所属ブルーブラッド、大井競馬所属ハーミアとなっており、程よくバラついているようです。
2002年〜2006年までは川崎競馬所属の馬が5連覇していたのでこの傾向の変化については気になるところで、以前に比べると川崎競馬所属馬の信頼度が揺らいでいるかもしれません。
所属馬から予想の取捨をするのであれば最も勝利数が少ない大井競馬所属馬の扱いが鍵となるでしょう。
2010年ハーミアの勝利より前は1995年のドラールクラウンまで間が空きます。
これは大井競馬場のコースに慣れた馬というのがこのレースとの相性が良くないという事なのかもしれません。
これまでに穴を開けた馬というと2009年開催で5番人気ながら圧勝したブルーブラッドは東京ダービー・黒潮盃で大敗しましたし、2007年開催で2着となった9番人気のパルパディアも同様です。
又同じく2007年に勝利したロングウェーブもこのレースの2走前のレースで大井で初めて着外の成績になりました。
3歳馬のレースでは近走で大敗したことがあるというだけで人気がガタオチする事があるので穴狙いで攻めるのであれば大井競馬場のレースで大敗した馬が狙い目かもしれません。